管理職社員のキャリアストーリー

CAREER STORY
管理職社員のキャリアストーリー

菰下鎔断の中枢で活躍するベテラン社員たち。
入社から現在までを振り返り、業務の変遷やキャリアを形成するうえでターニングポイントとなったできごとについて語っていただきました。

技術×情熱=無限の成長
あなたの力をコモシタで活かそう!

菰下鎔断はお客様に喜ばれるモノづくりを通して、社員の成長を応援する会社です。
社会に貢献しているというやりがい、日々、自らの成長を実感できる喜びなど、 菰下鎔断で働く醍醐味が、
それぞれのキャリアストーリーから見えてくるはずです。

生産部

竹下さん

竹下さん2023年 中途入社本社生産部 工場長

社員の輝きに魅せられ、鎔断の世界へ
培った経験を現場に還元

大手造船会社に在籍中、職務を通じて知った菰下鎔断に転職。工場における豊富な 管理経験を活かし、生産管理システムの構築や人材育成に取り組む。

生産部について

飽くなき向上心で品質向上を追求する匠集団

最新の精密鎔断設備と職人の磨きあげられた技術で、自動精密鎔断のパイオニアである菰下鎔断のモノづくりの中枢を担う花形部門です。
大型部材から小物・複雑形状の切板まで、一品一様の依頼に対応し、切断用データの作成、材料手配、ガスやレーザーによる鋼板切断、仕様に応じた調質処理や歪み矯正、検査、出荷までを一貫して担当します。
職種には、設計、鎔断機オペレーター、レーザー切断機オペレーターなどの各種オペレーター、検査担当者などが含まれます。

ちきり工場について

新規需要を喚起する厚板鋼鈑の総合加工拠点

新たな需要の開拓を目的に、2021年、大阪府岸和田市の人工島・ちきりアイランドに鎔断厚板の二次・三次加工拠点を開設しました。曲げや熱処理、ショットブラスト、塗装、溶接の設備を導入し、材料から立体的な加工品をつくる製缶まで厚板加工を一元管理で行います。
建屋は工場棟と厚板母材ヤードの2棟で構成。洋上風力発電など新エネルギー分野の需要拡大を見据え、加工設備の増強や大型鋼構造物の海上出荷を想定した物流拠点の新設も計画されています。

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STEP 1前職時代

配属
大手造船会社の建造
役職
建造部長
仕事内容
船の建造責任者(SQCD)として商船、官公庁船、練習船に携わる
鎔断の奥深さに魅せられ、23年在籍した大手造船会社から転職

大手造船会社で建造部長を務めていた際、人事関連業務を通じて菰下鎔断とのご縁が生まれました。 造船業においても厚板鋼板の切断は不可欠です。一枚の厚板から流線型を帯びた、艶やかな船が完成する光景は感動的なものでした。
一方で、菰下鎔断が手掛けるのは「切り板」であり、製品の最終形を目にする機会はありません。しかし、現場の社員一人ひとりが目を輝かせながら技術について語り、一品一品に命を吹き込むべく研鑽を重ねる姿を目の当たりにし、鎔断技術の奥深さに強く惹かれました。
同時に、「日本一の鎔断技術を持つ集団を目指す」という想いのもと、社員と会社が一体となって生産活動に取り組む菰下鎔断そのものにも魅力を感じました。こうしたご縁が重なり、2023年2月、23年間在籍した会社を退職し、菰下鎔断へ入社いたしました。

STEP 2入社1年目

配属
生産部
役職
工場長
仕事内容
生産現場のトップとして工程、
品質、コスト、安全など生産管理全般に携わる
前職の経験を活かし、コモシタ流の生産管理システムを構築

菰下鎔断の技術はお客様から高く評価されています。しかし、時代の変化もあって、お客様の品質に向ける目は年々、厳しくなっています。お客様の求めるレベルと当社の技術・品質に乖離が生じた場合、迅速に改善していくことが私に課せられたミッションでした。お客様の目線を忘れず、自己満足で終わらない様に、品質・生産管理の考え方を段階的に浸透させていきました。

STEP 3入社3年目

配属
生産部
役職
工場長
データを社員教育に活用し、さらなる成長につなげる

菰下鎔断の生産部は職人の集団です。技術力は非常に高いものの、数字を扱うことはあまり得意ではありません。会社には各種データが揃っていますが、それを十分に活用できているとは言えない状況でした。
そこで、個々の生産力や実績を数字やグラフで示しながら、現状と改善点を意識してもらうことに努めています。まずは、個々の実力を管理監督者と職人が数値で知り、改善を意識するレベルに成長してきています。次のステップは実践して、結果を残せる集団になります。

これからの目標

将来、生産部を背負って立つ人材の育成に取り組みます

鎔断は、職人の技が光る世界です。私は約20年間造船業界に携わり、造船における鎔断については理解していますが、鎔断の技術面に関してはまだ学ぶべきことが多くあります。
だからこそ、自分自身の知識を深めると同時に、品質向上のための仕組みづくりを組織として支えていきたいと考えています。
人材育成も、私たちにとって重要なテーマです。生産部の平均年齢は製造業の全国平均と比べても若く、私の下にいる課長、主任ら中間管理職も若手が中心です。彼らが近い将来、工場長などの生産部をリードする立場に立ったとき、スムーズに業務を遂行できる環境を整えることが私の役割です。人材が育てば会社は必ず成長します。生産部が会社を導いていけるような実力ある組織へと成長させていくことが私の目標です。

浮舟さん

浮舟さん2009年 新卒入社生産部 課長

豊富な現場経験を活かし、
プレーイングマネージャーとして日々、品質を徹底追求

鎔断機オペレーターを出発点にさまざまな職種を経験。作業管理者として、図面チェック、材料の用意、生産工程管理、営業部との打ち合わせ等を行う。

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STEP 1⼊社1~5年目

配属
生産部
役職
ガスNC機オペレーター~CO2レーザー機オペレーター
仕事内容
鎔断機、レーザー切断機のオペレーターとして鋼板の切断を担当
誰にも負けないという気持ちがモチチベーション

工業系の高校出身で、NC機の操作経験があったこと、自宅から近かったことが決め手になり、菰下鎔断を志望しました。入社後は、ガスNC機の班に配属され、オペレーターとして約3年間、実務経験を積みました。その後、配置転換でCO2レーザー機のオペレーターを担当することに。レーザー切断はガス鎔断とは作業の流れや製品の仕上がりが異なり、慣れるまでは大変でした。
当時、作業するうえでこだわっていたのは、周囲の作業者の誰よりも速く製品を作ること。オペレーターとして“誰にも負けたくない”という気持ちで日々努力を重ねました。

STEP 2入社6年目

配属
生産部
役職
極厚アイトレーサー切断機オペレーター
仕事内容
極厚アイトレーサー切断機のオペレーターとして極厚鋼板の切断を担当
お客様の言葉で、品質追求の大切さを再認識

CO2レーザー機のオペレーターを約2年間担当した後、自ら志願し、重量のある極厚鋼板を扱う極厚アイトレーサー切断機のオペレーターに挑戦しました。志願した理由は、個人の売上をさらに伸ばしたいという強い思いがあったからです。
当時、先輩オペレーターの中には、技術的に超えられないベテランの方々もいらっしゃいましたが、そこでも誰にも負けたくない精神で取り組みました。そんなとき、あるお客様から「こんな綺麗な加工ができるんですね」と直接お褒めの言葉をいただきました。
それまでは作業のスピードと売上を重視して作業に取り組んでいましたが、その言葉をきっかけにお客様目線で品質を追求することの大切さに気付くことができました。

STEP 3入社9~15年目

配属
生産部
役職
北工場主任~南工場主任~係長~課長
仕事内容
NC鎔断機などの作業管理者として工程管理や設計者・営業との打合せを行う
発言や行動が結果に直結。責任とやりがいを実感

入社9年目に主任に昇進しました。管理職になることはひとつの目標だったので嬉しかったです。上に立つ立場になると、経験の浅いオペレーターの育成も大切な仕事です。それまで自分自身がオペレーターとしていろんな職種を経験させてもらったことは指導する上で大きな強みになっています。その経験を活かし、品質と作業スピードを両立できるよう、的確なアドバイスを心がけています。
そして2年前に課長に就任しました。役職が上がったことで、ひとつの判断や指示が及ぼす影響がより大きくなり、自分の発言や行動が結果に直結することを実感しています。その責任の重さが良い意味でプレッシャーになると同時に、大きなやりがいにもなっています。

これからの目標

品質の追求は永遠のテーマです

菰下鎔断のアイデンティティは「品質」です。鎔断業のパイオニアとしての誇りを持ち、技術者集団として品質にこだわり、追求と検証を繰り返すことで、より良い品質を求め続けたいと思います。
生産部の仕事は、材料の段取りから出荷までいくつもの工程を経て成り立っています。
その工程ひとつひとつの取り組み次第で、品質は大きく変わります。
私自身、かつてお客様からの言葉に大きな喜びを感じた経験があります。オペレーターの皆も同じ経験を味わい、品質を追求するやりがいを実感して欲しいと考えています。
目標に向けて皆が頑張ろうという気持ちになれるよう、先頭に立って導いていきたいと思います。

営業部

松谷さん

松谷さん1986年 新卒入社本社営業部 常務取締役

新卒入社から役員へ —— 菰下鎔断一筋約40年
未来志向で成長を続けるコモシタの躍進を支える

大学卒業後、新卒で入社し、営業部に配属される。本社営業、玉野事業所の所長を経て、 現在は営業と資材の仕入れを統括する。

営業部について

お客様と生産部をつなぎ、満足と信頼を提供

菰下鎔断の製品は、産業の様々な分野で使用されています。
取引先は約1000社。営業部は菰下鎔断の“顔”として、造船、建設機械、製鉄プラント、工作機械、建築などインフラ関連の大企業から小さな町工場まで多彩な顔ぶれのお客様とコミュニケーションを取り、顧客満足度を上げるべく、製造現場の生産部とお客様を円滑につなぐパイプ役を担います。既存のお客様への営業活動を主軸に、製缶製品や風力発電事業など新規事業での顧客開拓にも取り組んでいます。営業拠点として、本社と東京営業所、九州営業所、北陸事業所、玉野事業所があります。

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STEP 1⼊社1年目

配属
営業部
役職
なし
仕事内容
取引先の訪問。見積りや手配等の事務作業も行う
挑戦の原点。営業マンとしての第一歩

営業職を志望し、大学に届いた菰下鎔断の求人に応募。面接を経て、希望通り本社の営業部に配属されました。
入社当初は鉄に関する知識がほとんどなく、当時の営業部長からマンツーマンで学ぶ日々。営業部の最年少ということもあり、最初の数年間は取引が減った得意先の掘り起こしを任されました。何度も足を運ぶことで関係を築き、注文につなげることができたときの喜びは今でも忘れられません。
当時は納品の際に自ら製品をトラックに積み込み、スーツ姿のまま配達することもありました。今のシステムでは考えられませんが、その経験が営業の原点となり、仕事の楽しさを実感するきっかけとなりました。

STEP 2⼊社13~19年目

配属
営業部
役職
玉野事業所所長
仕事内容
事業所の長として、担当エリアの営業とマネジメントを行う
決断と学び。新たな環境で得た経験と成長

入社13年目、突然言い渡されたのは玉野事業所の所長就任。当時、自宅を新築したばかりで、家族もいるので悩みましたが、社長の「この経験は必ず役に立つ」という言葉に背中を押され、覚悟を決めました。
玉野市は造船の町で、取引先には造船会社や協力会社が名を連ね、さらに四国全域も担当エリアに含まれていました。事業所全体の管理に加え、即断即決が求められる場面も多く、最初は戸惑いの連続。しかし、その分やりがいも大きく、自らの成長を実感する日々でした。
約5年間の在籍中、多くの地元の方々と出会い、受け取った言葉や姿勢から多くを学びました。この経験が視野を広げ、今の自分を形作っています。未知の環境に飛び込む勇気が、新たな成長の扉を開くことを、身をもって実感しました。

STEP 3⼊社20~33年目

配属
営業部
役職
課長~常務取締役
仕事内容
営業部の統括。営業と資材仕入れを兼任で担当
仕入れの重責。会社の生命線を担う挑戦

玉野事業所から本社に戻ると、仕入れの担当を任されました。菰下鎔断は、業界屈指の豊富な鋼材ストックを誇り、それが強みとなって、どんな注文にも即座に対応できる体制を築いています。仕入れはまさに、会社の生命線。その重要な業務を担うことになり、鋼材について改めて学び直し、メーカーや商社からの情報収集に奔走しました。
その3年後には営業部長も兼任。営業と仕入れの両面を理解する強みを得ましたが、その分、逃げ場のない責任も背負うことに。
特にリーマンショック前の時期は、注文が次々に入る中、競合との争奪戦で肝心の鋼材を思うように確保できず、苦しい思いをしました。しかし、そのプレッシャーの中で培った経験が、今の自分を支えています。
仕入れは、会社の経営を左右する大きな責任を伴う仕事。それだけに、1円でも安く仕入れられたときの達成感は格別で、大きな金額を動かす醍醐味を日々実感しています。

これからの目標

更なる飛躍へ。目指すは売上300億円

私が入社した当時と比べ、社員数は3倍に増え、M&Aによるグループ会社の拡大や大型設備投資などを通じて、菰下鎔断は着実に成長を遂げています。現在、グループ全体で年間売上170億円を達成し、目標の200億円も目前。次なるステップは売上300億円の実現です。
営業職としてスタートし、これまでお客様との関係構築や販売戦略を学びながら現場経験を積んできました。そして仕入れや経営の視点も磨き、気づけば常務取締役として会社全体の成長を考える立場に。こうして振り返ると、一つひとつの経験が今の自分につながっていると実感します。
モノづくりの未来を支える企業へと、さらなる進化を目指したいと考えています。 菰下鎔断は、まだまだ成長の途中。これからも挑戦を続け、企業の可能性を広げていくために、全力で取り組んでいきます。

森本さん

森本さん2011年 新卒入社営業部 主任

営業マンとして自分の数字にこだわりつつ、
会社の数字にもこだわりたい

メーカーの営業を志望し、希望どおり営業部に配属される。新規事業のセールスを積極的に展開。ちきり工場の記念すべき製缶製品第一号を担当。

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STEP 1⼊社1年目

配属
営業部
役職
なし
仕事内容
先輩に同行し、引き継ぐ得意先の見積りや手配等の事務作業、新規客先の訪問を行う
入社後、鎔断について猛勉強。1年で営業マンとして独り立ちする

繊維業界で活躍する父の影響で、学生時代からモノづくりの会社に魅力と将来性を感じていました。その後、希望通り第一志望のメーカーへ入社。
ただ、鎔断業はメーカーの中でも一次加工を担う川上にあたるため、最終製品として目にする機会がほとんどなく、知識もほぼゼロの状態。そのため、入社後は必死に学びました。
最初の頃は、先輩のアシスタントとして取引先を回り、仕事内容を覚えていきました。そうやって徐々に仕事を引き継ぎ、1年後には一人で得意先を訪問するようになりました。

STEP 2⼊社2~9年目

配属
営業部
役職
なし
仕事内容
約80社の得意先を担当。商談や見積り、受注、手配、アフターフォロー等を行う
顧客満足度を上げるため、生産部と密にコミュニケーション

入社2年目を過ぎた頃から、個人の売上や営業部全体の数字が上がることに喜びや達成感を感じるようになりました。
営業マンとしての自分に、特別な強みがあるとは思いません。新入社員の頃、同行していた先輩から「笑顔がいい」と褒められたことはありますが、話が特別上手なわけでもなく、スピード感があるわけでもありません。
それでも、そんな自分が営業として大切にしてきたのは、お客様が助けてほしいと頼ってこられたときに、誠心誠意、親身になって対応すること。しかし、お客様の要望ばかりを優先し、現場に過度な負担をかけるのは営業の役割として不十分です。そこで、生産部とは日頃から密にコミュニケーションを取り、社内外のバランスを意識した営業を心がけていました。

STEP 3⼊社9~13年目

配属
営業部
役職
主任
仕事内容
部下12名のサポートを行い、自身と部下の担当を合わせた約500社の取引先をケアする
ちきり工場の第一号製缶製品を担当。新分野の開拓にも挑戦

入社9年目で昇進しました。辞令を受けたときは、より一層責任感を持ち、しっかりやっていかなければならないと身の引き締まる思いでした。
それまでは、ある意味、自分の成績に集中していればよかったのですが、部下を持つ立場になったことで、組織全体の動きを考え、チームとして成果を上げる視点を求められるようになりました。
現在の役職に就いてからは、新しい案件にも積極的に挑戦しています。特に、鎔断の2次・3次加工が可能な「ちきり工場」の開設により、営業のチャンネルが広がりました。
そして、そのちきり工場での出荷製品第一号は、私が受注した案件。これまでにない新たな展開を生み出せることが楽しみです。

これからの目標

免震事業、風力発電事業など新規事業で売上目標を達成

本社が掲げている売上目標の数字を達成させることが、私の一番の目標です。
個人的には、会社にとって新たな分野である免震事業に注力していきたいと考えています。菰下鎔断は、地震の揺れが建物に直接伝わらないようにする免震装置を据え付ける鋼板のベースプレートを製作しています。さらに、2024年には免震工事の施工管理を得意とする「ASAP新光」がグループ会社となり、免震工事を包括的に受注対応できる体制が整いました。
今後は、物流倉庫やデータセンターの免震工事などの大型案件を受注することで、目標の売上を達成します。また、会社の方針として風力発電事業への進出も計画していますので、営業として新たな市場に挑戦ができる環境に大きな魅力を感じています。

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